【私の仕事】

VFXコンポジターは、視覚効果の監督的立場であるスーパーバイザーと共にNUKEなどを使用してグリーンバック等で撮影された撮影素材を映像に仕上げる仕事です。
具体的には撮影素材と実写やCGを合成する、ワイヤーやマーカーといった映像に必要のないものの消し込み、爆発や炎、煙、そのほかの様々なエフェクトの足し込みなどを行い、映像を仕上げていきます。
更にオムニバス・ジャパンのコンポジターチームはコンポジターとしてのスキルの他に、各々が様々なスキルを持っています。各メンバーのスキルを組み合わせて、最高のクオリティを発揮します。

【印象に残っていること】

ある作品のキーアイテムを手掛けた時の事です。
実は現物は無いのですが、それがわかってしまう事だけは絶対に避けなければなりません。実物の写真を取り込み、汚れの加工や、撮影時とは異なるライティングをつけるなど、様々な加工や不必要な要素を除去して、初めから存在していたかのように見せました。
派手なエフェクトを手掛ける事も多いですが、このような見えないVFXもVFXコンポジターにとって重要な仕事の一つです。

【向き合っていること】

この仕事について最初に驚いた事は先輩たちのスピードでした。
先輩たちのスピードに追いつく為にも、いかに労力を最小化するかということが今の自分の課題です。
例えば繰り返し行う作業的な仕事はツールを作って半自動化し、更にチームに共有する事により作品全体の省力化ができるようにしています。
本当はじっくりと作品を作り上げていくタイプなので、表現力が試されるようなクリエイティブな作業にもっと時間を割けるようにしたいと思っています。